キリスト者の完全  

3.1726年ケンピスの「キリスト者の模範」との出会い

1726年に、私はケンピスのキリスト者の模範に出会った。内なる宗教、心の宗教というもの
が、その性質と程度において、今やこれまで私が持っていたよりも強い光をもって私に明らか
にされた。私は、たとえ私の生涯全部を神に捧げても(仮にこれを行うことが可能であるとし
て)、私が神に私の心、真実に私の心のすべてを捧げなかったならば、もはや何の益にもなら
ないということを理解した。私は、「単一な意図と純粋な愛情」は、私たちが話したり行ったりす
ることのただ一つのひな形、かつ私たちのすべての情愛を支配するただひとつの願望であり、
それこそ正にそれなしには神の山に登ることができない「魂の翼」であると分かった。 




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